精神的に疲れている時には
こんな本を読むのが心地よいと思った。
決して奇をてらった内容にせず
たんたんと丁寧に紡がれてゆくお話しでした。
この本の中には、いじめが原因となり引きこもりになって
しまった主人公が出てきますが、
他にも母子家庭、介護問題、就職難、非正規雇用・・・
今まさに社会問題となっている事柄が出てくるのですが
それを出来るだけ深刻にならないように
物語に意図的に組み込んだような形跡があります。
そのおかげで全て読み終わったあとに
スッキリした心地の良い気持ちにさせてくれました。
何かに疲れて今を見失いそうになっている
人に読んで欲しい一冊です。
生きるぼくら (徳間文庫) [ 原田マハ ]
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